「タクシー運転手もミタ」海老蔵の改心
「入院はずっとしてまして。つい最近、通院という形が取れるという形になっていたので、通院という形で、今。でもやっぱり不安定なものですから、調子が悪かったら入院する場合もありますし、状態が良ければ通院という形で抗がん剤治療を継続していくという形です」
6月9日(木曜)、妻・小林麻央(33)が乳がん闘病中であると会見で発表した十一代目市川海老蔵(38)。
不倫や政治資金問題で世間を騒がせた有名人の会見と比べるわけでは決してないが、海老蔵の会見は立派だった。そばに事務所関係者も弁護士も官僚もいない。堂々と一人で応じた。一方通行の発表ではなく質疑応答形式で、涙も見せずときには笑顔で30分間。達観したような表情にも見えたのは乳がん告知から1年8カ月という時間が過ぎたせいなのか。
海老蔵は2010年の六本木暴行事件を境に人が変わった、と思う。海老蔵はそのときも会見に出て、左目が内出血した痛々しい姿を世間にさらした。事件で恐怖を、会見で羞恥心を味わい、改心した、と思う。その後の父・十二代目市川團十郎さんの死、麻央との結婚、麗禾ちゃん、勸玄くんという2人の子どもの誕生、そして麻央のがん闘病のサポートも影響しているんだろう。ドラ息子が大人に成長した。
その変化をタクシーの運転手も見ていた。六本木の事件のころの海老蔵の評判は悪かった。ある運転手は、「酒癖が悪く、ふんぞりかえって『おっ、○○まで行け』と命令口調。運転手の間で評判は最悪。乗せたくない有名人のワースト1位です」と、当時語っていた。似たような批判は他でも聞いた。
しかし、そんな悪評が聞こえなくなっていた。今年に入って海老蔵を乗せたという別の運転手は「銀座あたりから自宅へ乗せていったんですが、とても丁寧でした。昔の海老蔵は態度が悪かったという話は知っている。でもそれは昔の話。六本木の事件以降、酒を控えているからなんじゃないのか」
態度がよくなったのは、酒を控えただけではないと思う。成田屋の後継者、夫、親としての自覚が芽生えたんだと思う。海老蔵は偉い! 素直に感心してしまった。麻央の笑顔の復帰会見が楽しみだ。