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犬にも劣る子育てにイエローカード

 ペットブームは相変わらずで、伸縮自在のリードを着けてウンチ回収袋やオシッコ洗浄用ペットボトルを持って愛犬のおさんぽする飼い主さんはあたりまえになった。それは地方の農村でもかなり徹底されていて、街で愛犬家と出会って怖い思いや不快な思いをすることはほとんどなくなった。とてもいいことだ。

 一方、非常に気になる、というか怖い思いをするのは、人通りや車が多い通りや駐車場などで、一人歩きして遊んでいる幼児をよく見かけることだ。迷子でもないかぎり一人で出歩かないはずの幼児が歩行者や自転車、自動車に接触してもおかしくない状況に、何度ハラハラさせられたことか。しかも周囲を見回してもその子の親が誰なのか、すぐにはわからないから呆れる。

 よほどこちらが迷惑そうな態度や心配顔でその子に声をかけたり、周囲に親を探したりすると、少し離れたところでその子を見つめている大人がいて、大声で「◯◯ー!(名前)、勝手に行かないのー!」などと子どもの名前を叫んでいる親が見つかる。しかし、ほとんどの場合、叫ぶだけで駆け寄ってくるでもなく、言われて親のそばに戻る子どもも見たことがない。

 最後は恫喝に近い怒り方で子どもを叱りつけたりする始末。犬で言えばノーリードで散歩している非常識な飼い主と同じだ。

 人間の幼児と犬とは知能レベルが同程度と言われるから、犬に出来ることくらいは躾けたらどうなのだと思う。犬でさえ「ドッグラン」でしか放し飼いにはしないのだから、せめて迷子や事故の可能性がある場所では、子どもと手をつないでいてもらいたいわけだ。

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