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vol.11「ソフトバンク入団の松坂大輔は、すでに『離婚』していると米国の地元紙」

 在米8年間で、レッドソックスに6年、メッツに2年在籍した松坂が、今年からソフトバンクに。年俸4億円と報じられた。6歳年上の夫人、柴田倫世との間に2女1男。この夫婦は今年から松坂の単身赴任になった。地元ボストンG紙のスポーツ記者と最近話をしたのだが、「ああ、松坂なら離婚したでしょ」という話。日本では報道されていないのだが。

「上の娘が間もなく10歳になるかな。一家はボストン住まいでした。この2年、彼がメッツに移ったときも単身赴任で、でもクルマで3時間の移動距離だし、チームはいくらでも地元で試合がある。でも今年から日本に移籍して、家族は日本へ引っ越しするものだと思っていたらそうではなかった。将来、松坂が引退したら米国に戻ってくるの? と聞いたら、不確かですよと。それじゃ別居でしょというと、単身赴任だという。アメリカには単身赴任という言葉はないが、多分『離婚』と同義語だと思うよね。それに『別居は離婚の始まり』と日本人は言うんでしょ。でもこれは素晴らしい人生の選択だ。

 夫人は3人の子供を米国で育てるのだ。彼女はアメリカ人になった。家族には永住権がある。けれど3人の子供の父親は松坂であることは消えないし、それはブランドだし、自慢の子供だよ。

 野球選手は何処へ行ってもモテモテ。彼は疎遠の元妻とは別に、日本で第二の松坂家族を作るんだ。もう一つの家庭を持てるなんて、高給取りらしい彼らだけの羨ましい特権だと思うけどね。それに彼は日本で大人気だし、野球引退後は日本でいくらでも仕事があるでしょ。こちらじゃ離婚なんて、日常茶飯事で誰もが一度は経験すること。次の人生を謳歌することが大事だよ。それに夫人にしても、球団婦人会の幹部もやったし、有名人。アメリカで子供3人との家族を維持するなら、次のBフレンドだってできますよ。

 ちょっと気になることを言うと、子供3人は英語が日常会話になっていること。日本語を話すのは夫人1人で、これはストレスだね。この選択は夫人にとってよかったのかどうかを、少し危惧する。

 理想をいうなら、長女こそ単身留学(寄宿学校)でアメリカに残るのがよかったね。下の2人は夫婦と共に日本に戻る。そうしないと夫婦は壊れるよ。エリート教育なら12歳になれば、親元を離れて学校に行くのが米国流だ。どうせ16歳で成人するし、世帯は別れるわけだから。こういう理解が日本人はできないらしいね。

 だから松坂の『単身赴任』計画は、日本人流の子供優先の選択で、実質は離婚状態だし、彼にGフレンドができたら『浮気』になっちゃうでしょ。それに10年先を考えたら、3人の子供は皆米国で就職して、残った夫人こそアメリカに単身中年になって、どうするんだろ。だから彼女にも次の夫が必要だということ。

 日本で正式に離婚していないなら、書類1枚(戸籍)が変更されてないだけでしょ。僕は『離婚』は素晴らしい選択だったと歓迎するよ」

 日米の野球の違いは大きいようだが、夫婦のあり方の違いも大きいらしい。(sp)

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