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ベッキー不倫疑惑でも!? 男が浮気しても許されるワケ

 SMAPの解散騒動で、世間の関心がそれた感のあるベッキー不倫疑惑。「まさに『ゲスの極み』だ」と既婚者・川谷絵音もこき下ろされはするものの、あきらかにダメージが大きいのはベッキーのほうだった。

 もちろんベッキーの方が社会的にビッグだったからに他ならないが、男女平等のはずの現代日本で、いまだに男の浮気に寛容なのは、日本国憲法が制定されるまで存在していた“姦通罪”のなごりにちがいない。

 姦通罪は、配偶者のあるものが配偶者以外の異性と姦通(性交渉)することを罪とする法だ。とりわけ日本に存在していた姦通罪は“夫のある女子が姦通した”場合にのみ適用され、その浮気した妻と相手の男が罰せらるという男女不平等な法律だった。

 筆者がまだ純粋だった20歳代のころ「男は浮気してもいいけど、女は浮気してはいけないものなのだ」と豪語する先輩がいて、その理由を「男が浮気して生まれた子どもは誰の子どもか明らかだけど、女が浮気してできた子どもは誰の子どもかわからなくなるから」と教えられた。

 歴史的に側室制度が容認され、確実に家系血統を継承するためには、“誰の子かわからん”では済まなかったからだという理由だ。日本の姦通罪の根拠もそこにあるのだろうから、これはこれで妙に納得した記憶がある。

 この価値観の尺度で計ればベッキーも側室としてなら許容される関係ではなかったか。ただ彼氏に正妻との離婚を望むような言動が暴露されたのがマズかった。

 いまや科学の進歩で、DNA鑑定すれば誰の子どもか特定できる時代である。生物学的には一夫多妻制よりも一妻多夫制の方が生まれた子どもの生存率が高いという説もあるし、少子化社会においては誰の子どもかなんてことで差別してはいられないだろう。

 かつて石田純一が「不倫は文化だ」といって、世間の総スカンをくらったこともあったが、男女の仲なんて、しょせん無秩序なものだ。当事者同志で解決すればいいことで、社会的制裁なんてナンセンスだと思うのは間違いだろうか。

樋口琢生
About 樋口琢生 (29 Articles)
東京生まれ。1989年より早稲田編集企画室ルポ班に在籍。週刊誌記者、ガイドブック編集、単行本制作などに携わる。登山、キャンプ、カヌー、自転車などアウトドア全般が趣味。