vol.15「渋谷区の成人式の記念品が『コンドーム』だったとは」
成人式には出席者に記念品が配られるのだが、今年渋谷区では、それが「コンドーム」だったそうな。さらに「濡れティッシュ」も。財政豊かな渋谷区では、過去には電子辞書を配布したこともある。一般には国語辞典だったり、「蛍光ペンのセットをもらった」という人も過去にいる。
はたしてコンドームが成人の記念にふさわしいプレゼントなのか。貰った新成人は大はしゃぎだったようだが、付き添いの親御さんたちは「一体何を考えているのか」とプリッとしていた。
「二十歳の娘に、性交を促すようなもので、異性交際とは、自治体に後押しされてやるもんですか」と。
まあ誰が考えてみても、誉められたものではないし、上品なプレゼントでもない。
「こんなものをもらったよ」と、プレゼントとは他人に自慢できるはずのものなのだが、これじゃあねえ。
コンドームよりは、ヌード写真集がありがたいし、女子にはエッチなレディースコミックでも、ボーイズラブの小説でも。ビール券の方がまだよかったんじゃないかな。そのうちに高校の授業では、壇上に裸の男女を上げて、セックスの四十八手を教える時代になるんだろうか。
しかし、性教育をするということと、コンドームをプレゼントするということは違うような。地方自治体も案外つまらないことするものだ。(sp)