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「女のコは欲求不満が理由で風俗で働くんですよ」ほか

 今、弊社・早稲田企画では改革がおこなわれています。「おりゃー!」「このヤロー!」「ファッ○!」……なんて怒号こそ飛び交っていませんが、ときには卓を囲んで白熱した議論が繰り広げられています。改革の成果というか、掃除番長のおかげで、オフィスがみちがえるほどきれいになりました。「まあ、なんということでしょう!」と感嘆するレベル。いい環境は大切です。弊社のホームページができたのも改革の一貫でしょうか。先輩に軽い感じで「早稲田企画でブログをつくるから書いてみたら」と誘われて、「はい」と了承したものの、ネタがない(汗)。ちなみに、僕が記者として携わっている週刊誌のプラン会議でも、ネタを出せないので、会議前夜は毎週、怯えています(大汗)。

 さて、ブログで書くネタが見つからない……悶々と暮らすこと2週間、「自転車」や「飲み屋」などちゃんとしたテーマを見つけられないまま迎えたブログの締め切り日。ひとまず、テーマを絞らずにはじめることにしました。オチはないのでご勘弁を!

10月某日 くもり

「電話取材ばっかりやってんじゃないのかね?」(某先輩)

 今日は弊社の社内ミーティング。「ブログで書くネタがないんでちゅ〜」と甘えたことをぬかす僕に対して、某先輩が「ブログで書くネタがないだと!? フォッフォッフォッフォッ。たわけ! 現場で起きたことを書けばいいんだよ。電話取材ばっかりやってんじゃないのかね? 君も週に1度くらいは現場に出てるだろうに?」と言う。

 僕は否定しようとしましたが、黙ってしまいました。だって、たしかにこの1週間、張り込み現場、事件現場、災害現場など、取材現場といえるような場所には行っていないんだもの。

 こうして苦言を呈してくれたり、叱ってくれたりする人の存在というのはつくづくありがたいです。

10月某日 小雨

「傘の忘れ物は店の責任なんですよ」(池袋の某バーのマスター)

 表参道で打ち合せ後、てくてくと原宿駅まで歩く。目的はありませんが、明治神宮に入ろうとするも、時刻は午後5時。すでに閉門。いったん、事務所に戻り取材データ整理。ひと段落ついたところで、マスターに企画のことで話したいことがあったので池袋のバーへ。扉の横の傘立てに自分の傘を発見。1ヵ月前の忘れ物だ。帰りぎわ、「これ僕のなんですよ」と持ち帰ろうとする僕に、マスターは「傘の忘れ物は店の責任なんですよ。店の管理が行き届いてない責任です。すみません」と。店の格が上がって見えた。

10月某日 晴れ

「超ショック〜」(友人)

 10月18日(土)と19日(日)の2日間、ヘビーメタルのフェス『ラウドパーク』(通称・ラウパ)がさいたまスーパーアリーナでおこなわれた。初日のヘッドライナー『MANOWAR』は、機材の運搬(ロスの港が火災のため)が間に合わず、なんと出演キャンセルに。

 MANOWAR目当てに高価なチケット(前売り指定席1万6500円、ワンドリンク500円別途)を購入していた友人は「超ショック〜」。

 払い戻しはできないものの、主催者側は、いろんな優遇措置(MANOWARの代替公演のチケットを定価8000円のところ3000円で買える。や、グッズ半額。など)を。

「昨年のラウパも、2日めのヘッドライナー『KING DIAMOND』が船便の遅れを理由に出演キャンセルしたんだよ」と友人はブリブリ。しかし、18日のラウパを観てきた友人は「入場時のワンドリンク代500円が無料だったんだよ」と嬉しそうに話した。この日のために日程を調節したり、飛行機や宿の手配をした地方のファンの心中は察しますが、友人は主催者側の対応に納得したみたい。

10月某日 小雨

「女のコは欲求不満が理由で風俗で働くんですよ」(某風俗店のオーナー氏)

 日中の取材を終えて、夜は風俗店のオーナーと会食。その後、オーナー氏の経営する風俗店の事務所へお邪魔。駅から徒歩3分ほどの好立地にあるマンションの一室で、間取りは1LDK。防犯カメラがあちこちに。入ってすぐの部屋には、パソコンと電話が並び、男性スタッフが業務中。その奥にある6畳ほどの女のコの待機部屋(女のコは不在)で雑談。

 オーナー氏が真剣な表情で言う。

「女のコがうちでなんで働くかわかりますか? 欲求不満を解消するため、気持ちよくなりたいからですよ。だけど、快楽のために働くことに抵抗や恥じらいがある。『小遣いが欲しいから働く』というのは、ウソ、ウソ。自分を納得させるためにそう言っているだけ。彼氏がいない女ばかりで、飢えているんです」

 だけど、この店は20代前半の美女揃い。恋人がいないとはにわかに信じがたいけど……。

「人を愛することができないから彼氏ができないんです。それは彼女たちの家庭環境に原因があります。女のコたちのほとんどが、片親や両親が不仲のため、両親の仲のいい姿を見ていない。冷めた家庭で親の愛に飢えて育ったから、人を愛せないんです」

 ふむふむ。

 わっ、取材に関することを書いてない……。

 (つづく)

About ソンビチャイ (17 Articles)
30代の駆け出し週刊誌記者。