クレイマー的軽薄見聞録Vol.2「カゴメ野菜ジュース」の異常膨張:続報 ──トマト加工品の最大手。素早い対応はさすが!
奇妙な紙パックを見つけた2日後の金曜日。「カゴメお客様相談センター」に電話(FD)。「この電話は録音されています」の音声アナウンスに続いて、美声の女性担当者が電話口に。何だかいっぱしのクレイマーになったみたいで、心臓がバクバク。
彼女はそんな私を「ええ、ええ」「はい、はい」と上手な相槌で励ましつつ商品の状態、賞味期限、購入店舗名などを、手際よく聞きだしてくれる。
そして、
「ビックリされたと思います。ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。割れてしまってもアレ(?)なので、ビニール袋に入れた状態で冷蔵庫に入れて保管していただいて、よろしいですか?」
「その1本をこちらの方でお預かりさせていただいて、紙パックの状態を拝見させていただきたいか、と思います」
「ヤマトさんの集荷サービスというのがございまして、明日以降に玄関まで取りにお伺いしますので、お渡しいただきたいかと、思います」
などと、テンポよく話を進める。
土・日曜は私用があり「集荷は翌週に」と希望したのだが、「早いほうがよろしいかと。明日の午前とか」と押し切られ、翌日土曜の12時~14時の集荷と決まった。
私の意志をとても尊重してくれているかのようだが、実際には有無(ウム)を言わさぬ強引さであった。
もしかして、原因は中国産野菜?
ホッと一息ついて、約5分の彼女とのやりとりを振り返ってみると、彼女は同じような内容の電話に慣れている印象。つまり、私の発見した異常に膨らんだ紙パックは、レアなことではなさそう。
表示原材料は野菜30種(産地不明)+レモン果汁(レモンも野菜でしたっけ?)。これだけの野菜を各地から買い集めて凝縮すれば、原材料のひとつが発酵しても不思議はない。むしろ、「本当に酸化防止剤は使っていない」という証明となり、野菜汁メーカーとしては誇っていいことかもしれない。
もしかして原因が中国からの輸入野菜だったりしたら、マスメディアはまたまた中国バッシングに走り、日本の政治家としては珍しくアラブ諸国で有名になった「ABE様」が、ニンマリなさるかも……。
そんな妄想を膨張させているうちに、メーカーの調査結果を1日でも早く知りたくなってしまった。ああ、待ち遠しい♪
⇒最終回・調査結果編につづく。
by老人20面相