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vol.24「イジメ自殺中学の校長は、職務怠慢のゆとり公務員」

 先日の岩手中1自殺の教師の話である。自殺した中1生男子は担任との生活記録ノートに「死んでもいいですか」と記述した。その返答が「宿泊研修頑張りましょうね」と無責任で、事件が起きた後に、のんきな記述が問題になった。

 記者会見した校長が話した。
「担任は生徒と毎日会話をしていました。死んでも……なんて、冗談でしょと聞くと、うんと答えていたといいます。記述のほかに会話でのやり取りもあったのです。だから「死んでも……」の件は、解決したのかと」

 つまり担任の指導は適切だったと言いたいのだ。だから私は追加で質問した。
「それは、ダメでしょ。生徒の生活態度の把握ができないから自殺に至ったのなら仕方がないとしても、会話を通じて生活態度を把握していたのに自殺が起こったとしたら、もっと危険ですね。どういう生活態度を把握していたというのですか」

 すると校長は答えないのだ。黙り込んで困窮しているのか、無視しているのか沈黙が続いた。記者のことが怖いのか。腑に落ちなかった。

「死んでも……」を冗談だと思いたいのは担任だけで、本人は真剣だった。ところが担任に真顔で「冗談でしょ」と詰め寄られれば、子供は無意識に「はい」という。強引に言わせただけの話だ。これを生徒指導というのか。この数日後に生徒は列車に飛び込んだ。

 校長に他の言い分があるなら聞きたかったが、それはない。つまり年下の女性教師をかばっただけの、保身だった。

 記者会見では、続いて若い女性記者が「では事件の担任に、何か言いたいことはないですか」という柔らかい質問をすると、「生徒指導は精一杯やっていましたよと、声をかけてあげたい」とか、のんきなことを言っていたのだ。だったら、十分な生徒指導でも自殺原因は何だったのか。かつて「沈黙は金」とウソの格言が流行ったが、「沈黙は無能」と言い換える。

 そうなのだ、学校教育の現場とは相当荒廃している。校長は身内の教師をかばうばかりで、問題解決に向き合っていない。ただ最近は裁判でそれがバレて、学校側敗訴で慰謝料が支払われるようになった。しかし教師は頭を下げるだけで、「詫びて済むならポリはいらねえよ」という不良生徒の言い分に分があると思う。

 どうなのだろう。家庭教育へ介入をして生徒指導しようとしても無理がある。それなら生活記録ノートなどはやめた方がいい。「両親に相談できないことでも、担任にお話ししましょう」なんて、絵に描いた餅。不必要なことまで職務(仕事)にして、やっている振りして高い公務員給料をかすめ取るだけなら、公教育という行政の崩壊でもある。ついでにいえば、今のニッポン相当部分でこうした行政の崩壊がある。(sp)

週刊誌グループ
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男性週刊誌、女性週刊誌、写真週刊誌など大手出版社編集部の契約記者として、第一線で取材執筆活動をおこなっているライター集団。政治、事件、皇室、芸能、実用、人物インタビューなど守備範囲は多岐にわたる。早稲田編集企画室の中核。