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vol.28「箱根の優勝で青学の原晋監督が言い出した『大阪の大学にも参加させよう』」

 この数年来の正月は箱根駅伝ブーム。学生長距離ランナーにとっては、箱根こそが「聖地」。メンバーに選ばれるのが学生時代の思い出であり、人生の金メダルでもある。それに視聴者にすれば、駅伝という団体競技は、組織重視の日本社会の縮図でもあるとさえいう。

 ならば以前から指摘されるように、箱根ランナーの出身地は、7割近くまで関西圏なのだから、全国の大学に出場機会を開く時代になってきているのだ。ところがいうまでもなく箱根とは「関東学生陸上競技連盟」主催のイベント。関西の大学を出場させるとは「言語道断」といってくる。これじゃ関西圏の地盤沈下でしょ。ここでも島国の縄張り根性が炸裂するのだ。

 関東の弱小校から個人を選抜した「学連選抜」というチームが今年は走ったが、これも「オープン参加」で正式タイムは計測せずに、仲間外れにする。学習院出身の川内優輝選手はこの学連選抜で活躍したマラソンランナーだが、昨年は組織にかみついた。「学連選抜」を廃止するとは何事だ! 主催者は昨年、この選抜制度を一旦は辞めたのだ。何事につけ「門戸を開く」方向にはない。門戸は閉鎖するという、縄張り意識の貧しさがここにもある。

 筆者が前から思うのは、せっかくの東京五輪招致に成功したのなら、そこで「駅伝」を新種目に加えればと思うが、そんな声は聞こえてきたことがない。せいぜい「野球の復活」程度で、毎度ながら知れている話だけ。しかもある五輪関係者は「野球は金メダルが取れるが、駅伝はアフリカ勢に勝てるわけがない」と。そうか箱根のように身内で争うだけがスポーツなのかと。そういえばアフリカ留学生も10人中1人しか参加させない協定になっていた。

 つまりは世界を相手に戦おうという意欲があるのは、サッカーやラグビーくらいで、マラソンや駅伝は初めからマイナー競技の負け犬根性しか持ち合わせないのだ。少々残念なのだ。世界への「おもてなし」だとか、和食文化が「世界遺産」というなら、斬新なアイデアやプランをどんどん出したらいいと思うのだが。(sp)

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男性週刊誌、女性週刊誌、写真週刊誌など大手出版社編集部の契約記者として、第一線で取材執筆活動をおこなっているライター集団。政治、事件、皇室、芸能、実用、人物インタビューなど守備範囲は多岐にわたる。早稲田編集企画室の中核。