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リベンジ編⑦「ブームにゃ乗りたくないが…」

これは最新型ではないので、iPhone にデータを転送する機能はない。そのかわり体重、体脂肪率など基本の数値が簡単に量れて2千円台という安さ。

 いったい何時からあれほど「恵方巻き」が節分のお約束みたいに言われるようになったのだろう。スーパーに弁当を買いに行っても、売り場が恵方巻きに埋め尽くされていて、ダイエットの敵、「海苔弁」くらいしか置いてなくて大迷惑だ。昨今のほとんどの流行りごとは営利主義に煽動されているのに、けっこう国民は、なんの疑いも持たずその気になってブームに乗っかるものだ。まあ、それを言ったらダイエットなんていうのも、そういう類の最たるものかもしれない。

 批判的なことを言っておきながら、新しいものには興味を引かれる。実はダイエットアプリなるものを試し始めた。

 はっきり言って、ちょっとダイエットに飽きてきた。そこで何かモチベーションを上げる方法はないものかと思っていたら、アップデートしたiPhoneに「ヘルスケア」という名のアイコンを発見。

白地にポツンと桃色のハートが気になるアイコン。

白地にポツンと桃色のハートが気になるアイコン。

歩数と距離は単純に比例することがよくわかる。

歩数と距離は単純に比例することがよくわかる。

 開いてみると「歩数」と「ウォーキング+ランニングの距離」と書かれた2つの折れ線グラフが表示される。どうやら、iPhoneに内蔵されている3D加速度センサーで歩行運動を検出して記録、グラフ化するときに1日ごとに歩数や距離を集計表示しているようなのだ。

 これまでポケットに万歩計を入れて、毎日歩数や一歩の長さから割り出す距離をメモしていたのが、アホらしくなる手軽さ。さらにデータのフォルダをよく見てみると、ビタミンやミネラル、カロリー、血圧、肺活量、体重、体脂肪率、睡眠分析、体温、心拍数……。ありとあらゆる項目が設けられている。ただし、各項目にまだデータはない。どのように記録されるのかも不明。今後これらのデータを取り込むデバイスやアプリを開発するのがビジネスということなのだろう。

 すでに体重、体脂肪計のデータを無線でiPhoneに飛ばせる体重計も売り出されいてる。睡眠状態を記録するアプリ(Sleep Cycle)なんてのもある。まもなく発売されるApple Watch(アップルウォッチ)はエクササイズを支援する腕時計といってもいい。まだまだ未知数だが、あたらしいヘルスケアの形が展開するのは間違いない。こんなブームには乗りたくないが、なんかハマりそう。

 ちなみに、体重計を新たに購入し、体重、体脂肪をこまめに計っては手動入力してみている。日々の変化がわかるので、いちおうダイエットの励みにはなる。油断して増加がつづくと飲食を控えて運動しようという気になるし、体重が減ったり、いい感じに維持できていると、もう少しがんばろうという気にもなる。

折れ線グラフを見ているだけでも体重変化が気になってがんばる気持ちが生まれる。

折れ線グラフで体重変化が気になりがんばる気持ちに。

かわくぃいクマちゃんが励ましてくれるのがミソ。

こちらは、かわいいクマちゃんが励ましてくれるのがミソ。

 そういう、数値の変化で自己管理すると同時にささやかな励ましのコメントが表示されるダイエット支援アプリが人気らしい。「Simple Diet」は、最初に目標体重を設定し、任意の時間に1日何度でも、体重や体脂肪を計っては入力するというアプリ。入力すると折れ線グラフに記録され「きのうの○時から体重が○キロ減りました」とか、「目標まであと2kg」などと、グラフの変化を見ればわかるようなことをいちいちメッセージにして指摘してくれる。

 こんな些細な励まし(コンピューター相手というのがわびしいが)が案外効果があるのだろう。今の時代、自分に付きっきりで、気にかけてくれるのは、コンピューターかペットくらいだろう。この2つのアプリで、もうしばらくがんばってみるか。1月末、ついに居住地の定期健康診査を受けた。結果は3週間後だ。

樋口琢生
About 樋口琢生 (29 Articles)
東京生まれ。1989年より早稲田編集企画室ルポ班に在籍。週刊誌記者、ガイドブック編集、単行本制作などに携わる。登山、キャンプ、カヌー、自転車などアウトドア全般が趣味。