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「ハゲは医者に頼らず我流で治せ」毛活の記録①

 今回から始める「ハゲは医者に頼らず我流で治せ」は、現在39歳の私が、医者に頼らずハゲを治そうとフン闘していく育毛活動、略して“毛活”の記録である。ネットには同じようなブログが数多くあり、それらに勝てる自信はまったくないのだが、同じ境遇の人たちに少しでも参考になればと思い書くことにした。いつまで続くか分からないが、最終回ではなんとしてでもフサフサになった頭髪の写真を公開して有終の美を飾りたい――。

 生まれつき細くてコシのない髪質で量も少なかった。額の幅は指4本並べてもあまるくらい広い。髪の薄さを自覚したのは33歳ころだったと思う。特に薄毛が進行しているのは頭頂部。合わせ鏡で確認すると地肌が透けて見えるではないか。

 ハゲる覚悟はしていたものの、もしかしたら大丈夫かもしれない、という淡い期待も抱いていたので、その時は厳しい現実を目の前にしてかなりのショックだった。

 でも、まだきっと間に合うはず……。諦めきれず、昨年2月、38歳にして“毛活”を始めてみることにした。

 過去に何度か市販の育毛トニックを使ったことがあるものの、せいぜい気休め程度。でも今回は本格的だ。最初に挑戦したのが『プロペシア』の服用。「ハゲを治す薬が出たらノーベル賞モノだ」と誰もがうそぶく“ハゲは不治の病”の時代に、輝かしく誕生した“夢のハゲの特効薬”だ(正しくは、脱毛の原因となる男性ホルモンの活動を抑えることから、脱毛を抑制する効果が期待できる薬)。

『プロペシア』 前立腺肥大症の治療薬フィナステリド(商品名『プロスカー』)にAGA(男性型脱毛症)の原因物質DHT(ジヒドロテストステロン)の産出を抑制する効果があることが分かり、それを改良して誕生したAGA治療薬。97年にアメリカで認可され、メルク社が発売開始。日本では05年に厚労省が認可して、MSD社が発売している。

『プロペシア』
前立腺肥大症の治療薬フィナステリド(商品名『プロスカー』)にAGA(男性型脱毛症)の原因物質DHT(ジヒドロテストステロン)の産出を抑制する効果があることが分かり、それを改良して誕生したAGA治療薬。97年にアメリカで認可され、メルク社が発売開始。日本では05年に厚労省が認可して、MSD社が発売している。

 ハゲは病気として認められており、クリニックにはAGA外来がある。しかし、他の病気と違ってハゲ具合は自分で分かるし、薬の服用こそが治療の中心なのだから、医者は必要ないと思う。我流で治療できそうだ。通院するのがただ面倒くさいということもあるが。

 そういったわけで、私はAGA外来には行かず、都内のターミナル駅近辺の雑居ビルにあるクリニックで『プロペシア』を処方してもらった。ここはごく簡単な問診だけで薬を院内で処方してくれるため、クリニックというよりショップといったほうがいいのかもしれない。

 ここで診察をしている男性医師、なんかワケありそうで、ちゃんと医師免許を持っているのか思わず疑いたくなってくる。そもそも、ごくまっとうなフツーの医師なら、薬を処方するだけのクリニックなんかで働かないんじゃないだろうか。それにここを訪れる人も、患者というより客という表現のほうが合っている。

 ここでは『プロペシア』の他、レヴィトラなど勃起不全(ED)治療薬も割安で処方してくれる。つまり、客はハゲオヤジとインポ野郎がほとんどということだ(私はどちらにも該当する)。実はこういった形態のクリニックが各地にあることを後で知ったが、夜は午後8時まで、日曜も診察しているのでとっても便利。時代に合ったクリニックだ。

『プロペシア』は内服薬で、1日1錠、最低でも約3か月服用しなければ効果は表れないと言われている。

 石の上にも3年ではなく、“ハゲ頭にも3か月”だ。

 服用前の頭頂部の写真がコレ。

昨年2月27日に撮影した、服用前の頭頂部の写真。『プロペシア』の服用を始めた最初の1か月は、頭頂部を毎朝スマホで撮影していたが、そのうち虚しくなって止めた。

昨年2月27日に撮影した、服用前の頭頂部の写真。『プロペシア』の服用を始めた最初の1か月は、頭頂部を毎朝スマホで撮影していたが、そのうち虚しくなって止めた。

 28錠単位での処方だったため、一度の通院で28錠(約7000円)を買うこと4回。約4か月で計112錠を服用した。2万8千円も出費したものの、服用前と較べてほとんど変わってない。目に見える効果がまったくないのだ。とはいえ、もし「プロペシアを飲まなかったらもっとハゲが進行していたかも」と言われたら、「確かにそうかもしれない」としか言いようがないのだが。

 ところが、反応が別のところに表れた。男性ホルモンが抑制されるため、副作用として性欲が減退することがあると医師に言われていたのだが、そのとおりになった。本作用は現れないというのに、副作用のほうだけはしっかり出てきたのだ。すっかり嫌気がさして、服用をやめてしまった。

 そして、毛活から遠ざかって約7カ月が過ぎた今年1月。なんとなく毛活を再び始めていた。

 再チャレンジ前の写真がコレ。

再チャレンジ直前の今年1月27日に撮影

再チャレンジ直前の今年1月27日に撮影

 今回はネット通販を利用して新たな薬を2つ手に入れたのだった。(続く)

ソンビチャイ
About ソンビチャイ (17 Articles)
30代の駆け出し週刊誌記者。