風戸裕の短すぎた生涯[6]第3章 「裕、自動車レースに魅かれる」① 2015/02/17 東京に出たものの、風戸たちはそれまで以上の苦労を味わうのだが、その苦難のさなか、1949年(昭24)3月13日、風戸は第3子・次男・裕(ひろし)を授かった。家には寝に帰るだけの日々だったが、赤ん坊を抱いた風戸は、ふっと [...続きを読む]
vol.17「出産子育ては、妻の計画(予約)に、夫が応じるようにしましょうという風潮」 2015/02/13 「新婚まもないんだから、自然に授かりますよねえ」 と質問したら、 「いや、それはダメでしょう」 と夫が答える。30歳になったばかりの夫婦。 「妻の仕事の予定がある。それに上司に事前の報告がいる。妻の心構えも必要ですからね [...続きを読む]
リベンジ編⑧「夫婦ゲンカダイエットでゴール目前!?」 2015/02/12 朝晩は冷え込むが関東地方はよく晴れた日が続く。今日も仕事場の窓から差し込む陽射しは肌に痛いほどだ。自転車で遠出したり、冬枯れの低山にハイキングに行けたりすれば楽しみながらダイエットできるのに……。現実は相変わらず生活時 [...続きを読む]
魔都上海を巡る その11「日本経済にも大きな影響を与える春節」 2015/02/09 今ではすっかり「春節」という名称が定着した「旧正月」。旧暦ではまだ新年になっていないので、今年といっていいのか来年というべきなのかよく分からないが、2015年の春節は2月19日(木)が初日。あと1週間ちょっとだ。春節は [...続きを読む]
リベンジ編⑦「ブームにゃ乗りたくないが…」 2015/02/05 いったい何時からあれほど「恵方巻き」が節分のお約束みたいに言われるようになったのだろう。スーパーに弁当を買いに行っても、売り場が恵方巻きに埋め尽くされていて、ダイエットの敵、「海苔弁」くらいしか置いてなくて大迷惑だ。昨 [...続きを読む]
vol.16「 高齢者殺害で、名古屋大学女子学生(19)の偏差値の陰に人格障害」 2015/02/02 中学生の頃から自宅に斧を隠し持っていた。高校時代に同級生男子に有毒タリウムを飲ませて失明させた。大学時代はしきりに「人を殺してみたい」とツイッターに投稿して、ついに実行してしまったのが、昨年12月だったという事件。この [...続きを読む]
風戸裕の短すぎた生涯[5]第2章 「よし、電子顕微鏡でいこう」② 2015/01/30 顕微鏡はできた。次はこれを売っていかなければならない。早速、細菌・金属・粉体・繊維などの写真を撮影した。それを持って大学や研究所を回った。強い興味を示してくれるところもあって、風戸はエネルギッシュに動き回った。トラコー [...続きを読む]
魔都上海を巡る その10「芸術村から一大観光スポットへ。大きな変貌を遂げた『田子坊』」 2015/01/28 前回は、上海の租界時代に発展した庶民の住宅街である弄堂(ロンタン)をご紹介した。星の数ほどある上海の弄堂のなかで、おそらくもっとも有名で多くの人が訪れるのが、今回ご紹介する「田子坊」と呼ばれるエリアである。かつてのフラ [...続きを読む]
vol.15「渋谷区の成人式の記念品が『コンドーム』だったとは」 2015/01/24 成人式には出席者に記念品が配られるのだが、今年渋谷区では、それが「コンドーム」だったそうな。さらに「濡れティッシュ」も。財政豊かな渋谷区では、過去には電子辞書を配布したこともある。一般には国語辞典だったり、「蛍光ペンの [...続きを読む]
風戸裕の短すぎた生涯[4]第2章 「よし、電子顕微鏡でいこう」① 2015/01/23 終戦数日後、「噴竜」研究プロジェクトの後片付けをした風戸は海軍技術研究所の宿舎へ故郷から軍刀を取り寄せた。日本を救えなかった責任を強く感じ、死ぬ覚悟を決めていた。本気だった。しかし、先に自決した上官が残した「敗戦を乗り [...続きを読む]