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リベンジ編⑨「減量の決め手は呑み方を変えたこと」

太線が体重、細線は体脂肪率。2/24からようやく72kg以下を保っている。(画像はiPhoneアプリ「Simple Diet」から)

 今回で最終回にします。2月24日以来、目標だった72kg以下を2週間キープできたから。数字だけ見ると、今企画スタート時の11月から、4ヵ月で8kg減は“ダイエット成功”と言えそうだ。だが実のところ身長175cmの筆者の場合、ボディマス(BMI)指数で表せば適正体重は67.4kgだそうな……。ムリだよ。ありえないでしょ、そんな数字。ずっと痩せている人はもともと食べても太れない人だよ。健康な骨太体質でそれなりに筋肉もついてて、よく働いて、よく食べよく呑むオヤジはそこそこ太るよ。中年なんだからさ。

 ただBMIにも幅があるわけで、身長175cmで筆者の53歳という年齢ならば、57〜76kgが標準の範囲内なのだ。つまり幅が20kgちかくあるのだからあまり神経質になる必要はない。かといって上限ギリギリではすぐオーバーウエイト圏内に入ってしまう。

 だから自分の経験上見た目もそこそこ、体調がよく体力ともに充実しているラインが72kgくらいということだ。さすがに80kgは重すぎたからね。膝にくるとはこういうことかと50歳をすぎて身にしみたというわけ。

 これ以上痩せると今度は「病気でもしたの?」と心配され、「もっと食べなさい」と食事の量を増やされる傾向があるから結局また太る。他人は勝手なものだ。これだから体重管理って難しい。

 思ったより日数がかかってしまった。食事量を減らして移動に徒歩を多くしただけだが、2ヵ月でいけるだろうと甘く見ていた。しかし、74kgまでは順調に減ってきた体重が、まるで嘘のように減らなくなった。

ここ1ヵ月は、1日平均1万4000歩、体重72kgを維持していることがわかる。(画像はiPhoneアプリ「ヘルスケア」から)

 いちばんの原因は、深夜帰宅後に軽く呑む習慣。呑めば良くても増減なしか、ちょっと量を過ごすと1kgくらい簡単に増える。ほんとは毎晩でも呑みたいところだから、ゼロにするのは堪え難い。結局それが大きな壁になっていた。

 でも背に腹は代えられないので、酒は呑み始めが深夜にならない週末の休日だけにしたら、壁を越えられた。呑まなければ一晩で1kg近く減る。もちろん空腹時の体重だから実際にはマイナス0.5kgくらいにとどまる。しかし確実に減量できた。

 1月末に受けた特定健康診査(いわゆるメタボ検診)の結果が出た。

医者「今回はがんばりましたね。体重減ったね」
筆者「いえいえ……。(そうだよ、かなりね)」
医者「血圧も大丈夫。中性脂肪がよくなりました」
筆者「そうですか。(そうじゃなきゃ困るしね)」
医者「コレステロールはまだ高いけど、まあ問題ないですよ」
筆者「ありがとうございます。(自分でコレステロール作っちゃう体質かもってセンセイ言ってたもんね)」
医者「尿酸値がまだ高めだけど、足とか痛くない?」
筆者「今のところ、一度もないです」
医者「なら大丈夫だと思うけど気をつけて」
筆者「はあ、(たしかにそれは気をつけよう)」
医者「この調子でがんばって続けましょうね」
筆者「はい。(いちおうはね)」
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 こんな感じで結果はまずまず。痛風には気をつけなきゃ。

「この企画もう勘弁して」というのが本音。でも“勘弁して”ではまだ生活習慣として受け入れていない証拠かもしれない。つまりリバウンドの可能性あり。

 ここからが本当のスタートと気を引き締めて、体重の数字を気にするよりも、せっかく見えてきた理想的な生活習慣を崩さないように、続けていくつもりではある。

たまには心ゆくまで呑みたいものだが……。

たまには心ゆくまで呑みたいものだが……。

About 樋口琢生 (29 Articles)
東京生まれ。1989年より早稲田編集企画室ルポ班に在籍。週刊誌記者、ガイドブック編集、単行本制作などに携わる。登山、キャンプ、カヌー、自転車などアウトドア全般が趣味。