─臓器移植ガイド─ [5] 3. 恩師と生涯の友を得た大学① 2016/08/31 〜前回までのあらすじ〜 麻生芳人70歳、10年前まで救急医療センターの長だった。麻生が45歳で南東北救急医療センターの前身だった公立病院の副院長になった冬、仙台の学会に行くという旧友の中田秀雄が麻生の家に泊まることに [...続きを読む]
─臓器移植ガイド─ [4] 2. 脳死臓器移植がやってきた② 2016/07/22 〜前回までのあらすじ〜 麻生芳人70歳、10年前まで救急医療センターの長だった。麻生が45歳で南東北救急医療センターの前身だった公立病院の副院長になった冬、仙台の学会に行くという旧友の中田秀雄が麻生の家に泊まることに [...続きを読む]
─臓器移植ガイド─ [3] 2. 脳死臓器移植がやってきた① 2016/07/15 〜前回までのあらすじ〜 麻生芳人70歳、10年前まで救急医療センターの長だった。下町生まれの麻生の人生を決めたのは、都立高校時代の親友、中田秀雄の医学部を薦める言葉だった。麻生はその気になり東京の新設国立O大医学部第 [...続きを読む]
─臓器移植ガイド─ [2] 1. 友だちにそそのかされて医者に② 2016/06/22 ひと殺し ―臓器移植ガイド― 《医者として……》 倫理観の欠如したおかしな人間がトップに立つことがある。それは日本の医学界における一つの特徴ともなっている。そのトップに認められるべく、善悪の判断もつかない医師たちがト [...続きを読む]
─臓器移植ガイド─ [1] 1. 友だちにそそのかされて医者に① 2016/06/08 ひと殺し ―臓器移植ガイド― 《医者として……》 倫理観の欠如したおかしな人間がトップに立つことがある。それは日本の医学界における一つの特徴ともなっている。そのトップに認められるべく、善悪の判断もつかない医師たちが [...続きを読む]
風戸裕の短すぎた生涯[40]最終章 「父子、その生き方」⑥最終回 2016/05/15 「──裕は自動車レースの危険を十分承知の上でも、こよなくこれを愛し、このために命を失うことも覚悟いたしておりました。親としての私共は、また肉親一同も危険の多いこのようなレースはやってもらいたくありませんので止めさせようと [...続きを読む]
風戸裕の短すぎた生涯[39]最終章 「父子、その生き方」⑤ 2016/04/19 風戸は静かに、かすれ声で語った。 「もう、ずいぶん前です。日本電子が軌道に乗りかけたころですか。伊藤さん(庸二)がこんなことを言ったことがあります。『風戸君、君の社長は一代限りにしたまえ』」 「どういうことだったんです [...続きを読む]
風戸裕の短すぎた生涯[38]最終章 「父子、その生き方」④ 2016/04/01 その後、筆者が「筆者自身の認識は思い込みに近いもので、別の視点がある」ことに気づくまでには長い時間がかかった。感情的に声を上げることが、充足を生むどころか、苦い悔いを生み出すことを私自身体験し、風戸の言う考え方こそ、彼 [...続きを読む]
風戸裕の短すぎた生涯[37]最終章 「父子、その生き方」③ 2016/03/08 小林の体調の良いとき、風戸は軍団のメンバーもまじえて本当に一晩話し明かしてしまった。よく居合わせるメンバーは見識の高い人が多く、特に女性はサムライぞろいだが、彼らが語る裕への熱い思いに、風戸はただただ圧倒されっぱなしだ [...続きを読む]
風戸裕の短すぎた生涯[36]最終章 「父子、その生き方」② 2016/02/28 会社のしがらみから解放されると、風戸健二は瑞枝とともに、二人が知らなかった裕の断片を集めることに没頭した。 裕の死の瞬間の様子を微細に知ろうと探し出してもらった、観客の撮影した8㍉フィルム。 事故原因となった2台の [...続きを読む]